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下肢静脈瘤の治療と合併症について

2010年7月1日

どんな病気に対するいかなる治療法にも合併症はつきものです。合併症のない治療はありえません。

 

身近な病気でいえば盲腸。合併症として、腹部に傷あとが残ります。傷からの感染もありえます。麻酔の後遺症も数日あることがあります。中には大腸の一部を取ってしまったとか、盲腸がなかなか見つからずに大きな切開が必要になったとか・・・。

 

でも、合併症をなるべく少なく、と考え研究するのが医師の努めと思います。
下肢静脈瘤の治療にも合併症は存在します。
「大伏在静脈」に対して治療する場合の各治療法の合併症をまとめてみました。

 

 

レーザー治療 ストリッピング手術 高位結紮術
(日帰り) (日帰り)
麻酔 局所麻酔のみ 局所麻酔+全身麻酔 局所麻酔のみ
麻酔による合併症 ほとんど無し 全身麻酔による覚醒遅延 ほとんど無し
手術時間 30~45分 2~3時間 45~60分
切開痕の大きさ 1mm、1カ所 3cm、2~3カ所 3cm、1カ所
術後の痛み ほとんど無し ややあり ほとんど無し
術後の内出血 ほとんど無し 強い ほとんど無し
神経の損傷 ほとんど無し 時にあり ほとんど無し
日常生活開始 治療直後から 翌日頃から 当日から
シャワー開始時期 当日 3~4日後 3~4日後
入浴開始時期 翌日 7日後 7日後
軽度の運動開始 5日後 1カ月後 1カ月後
ランニング開始 10日後 2カ月後 2カ月後

 

日常生活開始、運動開始などは個人差があります。

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